工学

農作業に、まるごと寄り添う自律走行ロボットを。

AGMOVE Robotics(AGMOVE Robotics India Private Limited)

ぶどう畑向け自律走行農業ロボット

インドの農業では、農薬散布や除草といった重労働は人手に頼るのが当たり前とされてきた。大型トラクターは高価なうえ、ぶどう畑のような畝の狭い農地には入れず、零細な農家には手が届かない存在だと考えられている。

AGMOVEは逆に、電動で軽量な自律走行ロボットを開発し、大型トラクターが入れない狭い畝の間を自分で走らせる。農薬散布や資材運搬を無人でこなせるようにすることで、力に頼らない農業機械を、中小規模の農家にも届けようとしている。

AGMOVE Roboticsは、インド・プネーを拠点に、ぶどう畑や果樹園で使う自律走行型の農業ロボット「ガーディアン・ローバー」を開発する企業である。AIによる画像認識と衛星測位を組み合わせ、狭い畝の間を自分で走りながら、農薬散布や資材の運搬、除草などの作業をこなす。 同社が開発するローバーは、農地の列に沿って自動で走行する「行間追従」機能と、数センチメートルの誤差で位置を測定できる高精度衛星測位を組み合わせており、狭い畝の間でも正確にラインを保ちながら移動できる。散布作業では、薬剤の粒子に電気を帯びさせて葉に付着しやすくする静電噴霧方式を採用しており、少ない薬剤で均一に散布できるほか、作業者が薬剤にさらされる時間そのものを減らせるとしている。 同社が力を入れているのは、20馬力に満たない小型で電動の農業機械という領域である。大型トラクターは価格が高いうえ、畝の狭いぶどう畑や果樹園には入れず、力のいる作業を人手に頼らざるを得ない農家が多く残されてきた。AGMOVEは、力の強さを必要としない操作性を重視することで、性別や体力に関係なく扱える機械として設計しており、農薬散布用のローバーに加えて、荷物を運ぶ搬送用ローバーなど、一つの車体にさまざまな装着物を取り付けられる多目的なプラットフォームを目指している。

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