スマートフォンで事前予約できる駐車場シェアリングサービス「akippa」の運営
駐車場が足りない、あるいは現地に行くまで満車かどうかわからないという問題は、コインパーキングを増やすか、利用者が我慢するかのどちらかでしか解決できない、というのが一般的な理解だった。
新たに駐車場を作るのではなく、月極駐車場や個人宅の空きスペースといった全国に眠る遊休駐車スペースをシェアの対象とすることで、供給を増やさずに駐車場不足を解消する道を作った。
akippa株式会社は、大阪府大阪市に本社を置くベンチャー企業で、駐車場予約アプリ「akippa(アキッパ)」を運営する駐車場シェアリングサービスを手がけている。対象となるのは、外出先で駐車場を探す手間や満車の不安を抱えるドライバーと、月極駐車場の空き区画や個人宅の駐車スペースを収益化したいオーナーの双方である。 同社のサービスは、契約されていない月極駐車場や商業施設・個人宅の車庫などをスマートフォンで事前予約できるマーケットプレイスであり、オーナーは初期費用なしで駐車場事業を始められ、ドライバーはコインパーキングよりも安い料金で事前予約をした上で駐車できる点が特徴である。国内には約3000万台分の遊休駐車スペースがあるとされ、この供給とドライバーの需要をマッチングすることで、新たな駐車場を作らずに駐車場不足を解消してきた。 創業から14年で会員数は400万人を超え、全国4万件以上の駐車場を扱う規模まで成長した。事業拡大期には楽天やソフトバンク、リクルートといった大手企業が相次いで同市場に参入したが、採用・広報・営業・資金調達の4つの戦略を通じてこれに対抗し、最終的に大手が撤退する中でakippaが市場に残った。近年は花火大会や祭りなど大型イベントの公式駐車場運営にも取り組み、渋滞緩和や地域課題の解決にも事業領域を広げている。
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