水産学・農学・理学

海の美味しさを次世代へとつなげる

株式会社AlgaleX

泡盛粕から育てる高DHA藻類

魚が持つDHAなどの栄養素は、天然の魚を獲るか、魚を餌にした養殖でしか得られない、というのが水産業界の長年の常識だった。

魚を獲ったり養殖したりするのではなく、DHAを最初に作り出す藻そのものを、廃棄されていた未利用資源で育てることで、魚に頼らずに同じ栄養素を作れるようにした。

株式会社AlgaleXは、沖縄県うるま市に本社を置く企業で、泡盛の製造過程で生じる副産物「泡盛粕」を使い、DHAと旨味成分を豊富に含む藻「うま藻」を生産・販売している。対象となるのは、水産養殖の持続可能性に関心を持つ企業や、新しい植物性のうま味食材を求める食品メーカー・飲食店である。 世界の天然魚の漁獲量は減少を続けており、その代替として期待される養殖魚も、餌となる魚粉・魚油の多くを天然魚に依存しているため、根本的な解決にはなっていない。魚がDHAなどの栄養素を作り出せるのは、もともと餌となる藻類がその栄養素を作り出しているためであり、AlgaleXは、この藻類そのものを、廃棄されていた泡盛粕を使って安定的に育てる技術を開発した。 同社が開発したAI藻類発酵技術は、培養条件のばらつきを補正しながら、DHAと旨味成分を豊富に含む藻を安定的に生産することを可能にしている。当初はサプリメント素材としての展開を想定していたが、開発の過程で藻自体の味わいの良さが判明したことから、現在はうま味調味料としての食品展開を中心に事業を進めている。

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