狭所・危険空間向け点検ロボット開発
造船所や原子力発電所、石油プラントなどにある狭く入り組んだ内部空間の点検や保守は、設備を停止させ足場を組んだうえで人が直接入り込んで行うのが当然とされ、多くの労働災害や長時間の稼働停止を伴う作業だと考えられてきた。
Armatrixは、外部から駆動する蛇のように曲がる多関節のロボットアームを開発することで、人が入れないほど狭いマンホール状の開口部からでも設備の内部にアクセスし、分解せずに点検や保守作業を行えるようにした。
Armatrix(Armatrix Automations Pvt. Ltd.)は、インド・ベンガルールに本社を置くロボティクス企業である。造船・海運、石油・ガス、原子力・エネルギー、航空宇宙といった重工業を主な対象に、人が立ち入れないほど狭く危険な空間に入り込んで点検や保守作業を行う、蛇のように曲がる多関節のロボットアームを開発している。 同社が開発するロボットアームは、長さ3メートルから5メートル、直径50ミリメートルから150ミリメートルほどの細さで、22を超える関節を持つ。アームを動かすモーターや電子機器はすべてアーム本体の外側に設置されており、ガスが充満した空間や浸水した空間、高温になる空間といった、通常の電子機器では故障や発火のおそれがある過酷な環境でも安全に使用できるよう設計されている。アーム先端には用途に応じて交換できる器具を取り付けられ、目視点検だけでなく、溶接や塗装、非破壊検査といった作業にも対応する。 Armatrixは、多くの顧客に対してはロボットを貸し出すサービスとして提供する一方、防衛関連など機密性の高い分野の顧客に対しては、ロボット本体を直接販売する形態もとっている。現在は試作機による実証段階から、産業界の顧客との実証実験へと移行しつつある段階にある。
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