AI活用の膝関節評価ウェアラブル
理学療法やリハビリの現場では、膝や筋肉の状態は医師や理学療法士の触診や問診といった主観的な判断に頼ることが多く、数値として記録・比較する仕組みが十分に整っていなかった。そのため患者自身が回復の進み具合を実感しにくく、通院を途中でやめてしまうケースも少なくなかった。
自身の慢性的な膝の痛みと、母親の8年におよぶ膝の不調を間近で見てきた創業者が、エンジニアリングの知見を生かし、膝の動きや筋力をAIとセンサーで数値化するウェアラブル機器を開発。「なんとなく痛い」を患者自身が理解できるデータに変え、治療への納得感と継続率を高めた。
Ashva WearTechは、インド・ベンガルールを拠点に、AIとセンサー技術を使った理学療法向けアセスメント機器を開発するスタートアップである。主力製品は膝関節の機能を評価する「Fitknees(フィットニーズ)」と、筋力を測定するハンドヘルド型ダイナモメーター「Fitmust(フィットマスト)」の2つ。 Fitkneesは、可動域やバランス、階段の昇り降り、歩行分析といった運動機能検査に加え、痛みの度合いを尋ねる質問票を組み合わせ、「Kneeports(ニーポート)」と呼ばれる詳細なレポートを自動生成する。これまで理学療法士の主観的な観察に頼りがちだった膝のリハビリの進み具合を、患者にも分かりやすい数値やグラフとして提示できるようにした。 Fitmustは、インドで初めてNABL(インド国立検査所認定委員会)の認証を取得したハンドヘルド型の筋力測定器で、手首や肘、肩、股関節、膝、足首など様々な関節の等尺性筋力を、最大150キログラム相当の力まで、約98%の精度で測定できる。 Ashva WearTechの製品は、インド国内の500以上のクリニックや、大手病院グループで導入されている。
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