工学・理学

地域に根ざした取り組みとグローバルな展開を通じて、信頼性が高く価値ある軌道上サービスを提供し、循環型の宇宙経済の実現に貢献する

Astroscale Holdings

スペースデブリ(宇宙ごみ)の観測・除去を含む軌道上サービスの提供

役目を終えた人工衛星やロケットの残骸は増え続ける一方で、それを片付ける主体は国にも企業にもJAXAやNASAにも存在しない、というのが宇宙開発における長年の共通認識だった。

誰も手を付けてこなかったスペースデブリの除去を、国家プロジェクトとしてではなく、世界初の民間企業として事業化した。

株式会社アストロスケールホールディングスは、東京都墨田区に本社を置く宇宙関連企業で、増え続ける人工衛星やロケットの残骸、いわゆる「スペースデブリ(宇宙ごみ)」の観測・除去を含む軌道上サービスを世界で唯一の専業企業として提供している。対象となるのは、運用を終えた衛星の除去や軌道上での寿命延長サービスを必要とする衛星運用事業者や、各国の宇宙機関である。 地球低軌道には、直径10センチ以上のものだけでも約3万6000個のスペースデブリが秒速7〜8キロメートルで飛び続けているとされ、将来の宇宙活動に深刻な影響を及ぼしかねない。同社のコア技術は、軌道上にある協力的でない物体(デブリ)に接近・捕獲する「RPO(近傍接近運用)技術」であり、運用終了後の衛星をデブリ化させないための除去サービスに加え、軌道変更・軌道維持・燃料補給による衛星の寿命延長サービス、故障した衛星や物体の観測・点検サービスを展開している。 2013年の創業以来、世界初のスペースデブリ商業実証衛星「ELSA-d」の打ち上げ・軌道上実証(2021〜2022年)に成功し、日本・米国・英国・イスラエル・シンガポールの5カ国でグローバルに展開している。2024年6月には東証グロース市場に上場を果たし、地域に根ざした拠点運営とグローバルな事業展開を組み合わせながら、循環型の宇宙経済の実現を目指している。

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