山岳遭難者向け捜索支援サービスの開発
山で遭難した人を見つけ出すのは、登山届や目撃情報を頼りにした人海戦術が中心とされ、捜索が長期化するほど発見は難しくなり、残されたご家族は経済的にも精神的にも大きな負担を抱え続けるという構造的な課題があった。
AUTHENTIC JAPANは、大掛かりな捜索インフラを新たに整備するのではなく、軽量な発信機を無料で貸し出し、その電波を民間ヘリコプター会社と提携して探すという仕組みをつくることで、会員全体で薄く広く捜索コストを支え合う「会員制捜索ヘリサービス」を実現した。
AUTHENTIC JAPAN株式会社は、会員制捜索ヘリサービス「COCOHELI(ココヘリ)」を中心に、山岳遭難者の早期発見・救助を支援する事業を展開している。専用の発信機を会員に貸与し、その電波を全国の民間ヘリコプター会社や警察・消防の航空隊と連携して捜索することで、生死を分けるとされる「72時間の壁」を大幅に下回る時間での発見を実現してきた。 サービスは山岳団体や自治体とも連携しながら普及が進み、現在では会員数が17万人を超え、全国の警察・消防航空隊にも導入されている。2022年には、捜索・救助費用の補てんを行う日本山岳救助機構(jRO)と統合し、捜索から費用面まで会員に寄り添う「山のJAF」とも言える仕組みへと進化した。 近年は、山岳だけでなく地震や水害、土砂災害といった自然災害時の捜索や、マリンスポーツ向けの「ココヘリマリン」、街なかでの行方不明者捜索を支援する「DRS(ダイレクト・レスキュー・システム)」など、海・山・街それぞれの安心・安全へと事業の対象を広げている。
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