医学

老化の生物学を活用し、代謝性の病気に対する新しい治療法を生み出す。

BioAge Labs, Inc.(BioAge)

老化生物学に基づく代謝疾患の創薬

肥満や心臓病、糖尿病といった加齢に伴う病気は、老いること自体とは切り離して、病気ごとに原因を探り、それぞれ別の薬で治療するのが当たり前とされてきた。老化そのものを治療の的にするという発想は、長い間ほとんど顧みられてこなかった。

老化という現象の裏側にある分子の仕組みを解き明かし、そこに直接働きかける薬をつくることで、肥満や心血管の慢性炎症など、一見別々に見える病気を根っこの部分からまとめて防ぎ、治せる形に変えた。

BioAge Labs, Inc.は、老化の生物学的なメカニズムを標的にすることで、肥満や心血管疾患など加齢に伴う代謝性の病気を治療する薬を開発するアメリカの臨床段階のバイオテクノロジー企業である。対象となるのは、加齢とともに増えていく肥満や、心臓・血管の慢性的な炎症に悩む人たちである。 BioAgeは、長期にわたって集められた人間の血液サンプルや詳細な健康記録を分析する独自の研究基盤を使い、老化に関わる分子の経路を突き止め、そこを狙った薬の候補を数多く生み出してきた。代表的なプログラムの一つが、運動をすると体内で分泌される物質アペリンの受容体APJを刺激する経口薬アゼラプラグで、肥満治療薬と組み合わせることで、筋肉量を保ちながら減量を後押しする効果が期待されている。もう一つの主要プログラムであるBGE-102は、心血管疾患のリスクに関わる慢性炎症を抑える薬として開発が進んでいる。 2024年9月にはアメリカのナスダック市場に株式を上場し、その後も資金調達を重ねながら、複数の候補薬について臨床試験を進めている。

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