農学・水産学・理学

農家や食品企業と連携し、独自の飼料成分の生産と利用を商業化し、急進的に拡大させることで、牛が地球環境に与える気候変動への影響を解決すること。

Blue Ocean Barns, Inc.

海藻由来の牛用メタン削減飼料添加物

牛のゲップから発生するメタンガスを減らすには、牛の頭数そのものを減らすか、牛肉・乳製品の消費を控えるしかない、というのが気候変動対策における長年の見方だった。

牛を減らすのではなく、餌にひとつまみの海藻を加えるだけで、牛が牛のまま、メタンの発生そのものを大幅に減らせるようにした。

Blue Ocean Barnsは、アメリカ・ハワイ州カイルアコナに拠点を置く企業で、特定の紅藻(アスパラゴプシス)から作る牛用飼料添加物「Brominata」を生産・販売している。対象となるのは、気候変動対策に取り組む酪農・畜産農家や、サプライチェーン全体の脱炭素化を目指す食品メーカーである。 牛は消化の過程でメタンという強力な温室効果ガスをげっぷとして排出しており、世界の家畜からのメタン排出量は、石油・ガス産業からの排出量を上回るとされる。Blue Ocean Barnsは、この課題に対し、特定の海藻をごく少量、餌に混ぜるだけでメタンの発生を大きく抑えられるという研究成果に着目した。同社の飼料添加物Brominataは、牛の飼料全体のわずか0.5%程度を占めるにすぎないが、メタン排出量を50%以上、条件によっては80%以上削減できるとされている。 同社は、この海藻を陸上の施設で栽培し、乾燥・加工したうえで飼料として供給するというサプライチェーンを自ら構築しており、味や乳質、牛の健康に影響を与えないことを、複数の研究や実証実験を通じて確認している。

StarTextで全文を読む →
出典

↗ StarTextで他の記事も見る