重量物運搬に対応した高高度物流用無人航空機(UAV)の開発
標高1万4000フィートを超えるヒマラヤの前線地帯へ物資を届けるには、人力や騾馬による輸送、あるいは天候に左右される有人ヘリコプターに頼るしかない、というのが軍事・防災物流の常識だった。
人や動物、有人機に頼るのではなく、極寒・低酸素環境でも自律飛行できる無人ドローンを独自開発し、標高1万9000フィート超という世界記録的な高度でも物資輸送を可能にした。
BonV Aeroは、インド・オディシャ州ブバネスワールに拠点を置く重量物運搬用ドローンの開発・製造企業である。対象となるのは、標高の高いヒマラヤの前線地帯に物資を届ける必要があるインド陸軍や準軍事組織をはじめ、災害救援や商業物流を担う組織である。 同社の主力機であるAir Orcaなどのドローンは、標高1万4000〜1万7000フィートという低酸素・極寒環境下で最大20kgの物資を運搬できる。さらに50kgの物資を積んだドローンを標高6500フィートでインド陸軍に実演したこともあり、標高1万9024フィートのウムリン・ラ峠では、自律飛行による重量物運搬の世界記録を樹立した。 同社は推進システムから自律航法、AIによる予知保全機能まで、多くのコア技術を自社で開発している点が特徴である。輸入部品への依存を減らしながら、ベンガルールなど他都市の同業他社と比べて約3分の1のコストで開発を行っているとされ、ブバネスワール郊外には生産・試験能力を拡大するための大規模なドローンパークの整備も進めている。
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