工学・理学

世界のコンクリート産業と協力し、毎年5億トン(500メガトン)のCO2排出量を削減する

CarbonCure Technologies

CO2を利用したコンクリート製造技術

コンクリートは頑丈で身近な建材である一方、その製造過程で大量の二酸化炭素を排出してしまうことは避けられない、というのが業界の当たり前とされてきた。

CO2を排出してしまうものとしてではなく、コンクリートの品質を高めながら閉じ込めてしまう原料として使えるようにした。

CarbonCure Technologiesは、カナダ・ノバスコシア州ダートマスに本社を置く企業で、世界中のコンクリート製造工場に対し、CO2を活用した製造技術を提供している。対象となるのは、コンクリートやセメントを製造するメーカーであり、最終的には低炭素な建材を必要とする建設業界全体である。 コンクリートの主原料であるセメントは、製造工程で大量の二酸化炭素を排出することが知られており、世界の温室効果ガス排出量の中でも大きな割合を占めている。CarbonCure Technologiesの技術は、工場から排出された、あるいは大気中から回収されたCO2を、コンクリートを練り混ぜる段階で注入するというものである。注入されたCO2は炭酸カルシウムという鉱物に変化してコンクリートの中に固定され、大気中に戻ることなく半永久的に閉じ込められる。 この仕組みの特徴は、既存のコンクリート工場の設備をほとんど変えずに後付けできる点にある。さらに、CO2を加えることでコンクリートの強度が増すため、使用するセメントの量を減らすことができ、コスト削減にもつながる。環境負荷の低減と経済的なメリットを同時に実現する設計になっている点が、この技術の核心である。

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