理学・工学

風力発電にイノベーションを起こし、全人類に安心・安全なエネルギーを供給する

株式会社チャレナジー

台風の中でも発電できる風車の開発

風力発電は、強すぎる風を受けると風車が壊れてしまう。そのため、台風が多く風向きも変わりやすい日本の気象条件は風力発電の普及に向いていない、というのが従来の常識だった。

台風のような暴風を風車にとっての天敵とみるのではなく、垂直軸とマグナス力を組み合わせた独自の仕組みによって、暴風さえも安定した発電のためのエネルギー源に変えた。

チャレナジーは、東京都墨田区に拠点を置く企業で、台風のような強風の中でも安定して発電できる「垂直軸型マグナス式風力発電機」を開発している。対象となるのは、台風が頻発する日本国内の地域はもちろん、フィリピンなど電力インフラが十分に整っていない島しょ地域、そして災害時の非常用電源を必要とする自治体や企業まで幅広い。 一般的なプロペラ式の風車は、風が強すぎると壊れてしまうことを避けるため、暴風時には稼働を止めなければならない。また、風向きが変わるたびにプロペラの向きを風上に合わせる必要があり、台風のように風向きが目まぐるしく変化する状況には不向きとされてきた。チャレナジーが開発する風車は、プロペラの代わりに円筒形の翼を使い、その翼を回転させることで生まれる「マグナス力」を利用して発電する。さらに、羽根が垂直方向に配置された「垂直軸型」であるため、風がどの方向から吹いても向きを変える必要がなく、暴風による破損のリスクも抑えられる。 この技術は、2018年から沖縄県石垣島で実証実験が行われ、2021年にはフィリピンでも稼働を開始した。台風などの災害時に停電が起きやすい地域や、送電網が届いていない離島など、通常の風力発電機では対応が難しい環境にこそ価値を発揮する発電機として、開発と実用化が進められている。

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