脚の力を補う装着型ロボット
パワーアシスト機能を持つ装着型ロボット「外骨格(エクソスケルトン)」は、これまで一台数万ドルもする高価な医療・軍事・産業用の機器であり、一般の人が日常生活で気軽に使えるものではないというのが当たり前だった。
外骨格の心臓部にあたる減速機を自社でゼロから開発し直すことで、価格と重さを大きく下げ、スマートフォンほどの手が届く価格で、普段の生活や登山、スキーなどで誰もが着けられる「着るロボット」に変えた。
Dnsys(動思創新)は、股関節や膝関節の動きをAIで補助する装着型ロボット「外骨格」を開発する中国の企業である。対象となるのは、加齢によって歩く力が衰えてきた高齢者や、リハビリ中の患者、登山やスキーなどで脚への負担を減らしたい人たちである。 Dnsysの製品は、モーターとAIアルゴリズムを組み合わせ、利用者の歩き方や地形をミリ秒単位で読み取りながら、立ち上がりや階段の上り下り、しゃがむ動作などを自然な形で後押しする。股関節用の「X1」と膝関節用の「Z1」は、それぞれ単体でも組み合わせても使えるモジュール式になっており、利用者は必要な関節だけを選んで装着できる。 2021年の創業当初は、医療機関向けの認証を取得した医療用外骨格から事業を始めたDnsysは、そこで得た知見をもとに2024年に消費者向けの股関節外骨格「X1」を、2025年には世界初となる消費者向け膝関節外骨格「Z1」を発売した。X1は1万台以上が販売され、Z1はクラウドファンディングで外骨格製品として記録的な支援額を集めるなど、着るロボットを日常の道具として広める取り組みを続けている。
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