度数可変レンズによる視力矯正
老眼や近視、白内障などで見え方が変化する人は、症状や見る対象の距離に応じて眼鏡をかけ替えるか、外したりする必要がある、というのが視力矯正における長年の当たり前だった。
症状や距離ごとに眼鏡をかけ替えるのではなく、1つのレンズの度数そのものを自在に変化させることで、かけ替えなしで様々な見え方に対応できるようにした。
株式会社エルシオは、京都府京都市に本社を置く企業で、独自のフレネル液晶レンズ技術を使い、度数を自在に変えられる眼鏡「オートフォーカスグラス」を開発している。対象となるのは、老眼や白内障、小児弱視など、眼にまつわる課題を抱える人々や、快適なXR(VR/AR/MR)体験を求めるエンターテインメント業界の企業である。 老眼の人が手元を見る際に眼鏡をかけ替えたり外したりする、白内障の手術後に単焦点の眼内レンズしか選べず遠近の切り替えができない、成長段階にある小児弱視の治療のために度数の異なる眼鏡を頻繁に作り替える必要があるなど、既存の眼鏡や眼内レンズには、症状や距離に応じてレンズそのものを交換しなければならないという制約があった。エルシオは、大口径のフレネル型液晶レンズを使うことで、1つのレンズのままリアルタイムに度数を変化させられる技術を確立した。 同社の技術は、ヘルスケア分野での視力矯正用眼鏡としてだけでなく、XR業界が抱える視力補正や映像酔いといった課題の解決にも応用が期待されており、ヘルスケアとエンターテインメントの両方の領域で、レンズという基盤技術を軸にした事業展開を進めている。
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