火葬後の遺灰の一部を人工衛星に載せて宇宙へ打ち上げる「宇宙葬」サービスの提供
火葬後の遺灰は、墓に納めるか、散骨するか、自宅で保管するか、いずれにしても地上にとどまり続けるものだ、というのが弔いに対する一般的な理解である。
遺灰を地上にとどめるのではなく、その一部をロケットに載せて地球周回軌道や月、あるいは太陽系の外へと送り出すという弔いの形を作った。
Elysium Space, Inc.は、米国カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置く企業で、火葬後の遺灰のごく一部を人工衛星に載せて宇宙へ打ち上げる「宇宙葬」サービスを提供している。対象となるのは、夜空や宇宙に特別な思い入れを持つ人や、その家族・友人など、従来の埋葬や散骨とは異なる形で故人を追悼したいと考える人々である。 同社が提供するのは3種類の宇宙葬プランである。「シューティング・スター・メモリアル」は遺灰を地球低軌道に乗せ、数年かけて大気圏に再突入し流れ星のように燃え尽きるプラン、「ミルキーウェイ・メモリアル」は太陽系の外の深宇宙へと送り出すプラン、そして「ルナ・メモリアル」は月面に遺灰を届けるプランである。家族には専用のキットが送られ、故人の遺灰のごく一部(約1グラム)を刻印可能な金属製の小さな容器に納める仕組みになっている。 同社はSpaceXやAstrobotic Technologyなど商業宇宙企業と提携し、既に予定されている打ち上げに相乗りする形でこれらのサービスを実現している。2018年には約100人分の遺灰を乗せた専用の追悼衛星「Elysium Star 2」を打ち上げるなど、地球周回軌道から月面まで、故人を弔う場所の選択肢を広げてきた。
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