GPSの届かない地下空間の自律マッピング
地下の鉱山やトンネルなど、GPSの電波が届かない場所を測量・点検するには、人が実際に足を運んで作業するしかなく、落盤やガス漏れなどの危険と隣り合わせだった、というのが鉱業・建設業界の長年の常識だった。
人が危険な現場に立ち入るのではなく、自己位置を推定しながら自律飛行するドローンにその役割を代替させることで、人を危険から遠ざけながら、より速く精度の高いデータを得られるようにした。
Emesent Pty Ltdは、オーストラリア・クイーンズランド州ブリスベンに拠点を置く企業で、GPSの届かない地下空間や屋内をLiDARで自律的にマッピングできるセンサー技術「Hovermap」を開発している。対象となるのは、地下鉱山の安全な点検・測量を必要とする鉱業会社や、建設・防衛・インフラ点検に携わる企業である。 地下鉱山では、発破後にできる空洞(ストープ)の形状確認など、定期的な測量・点検が欠かせないが、これらは落盤やガス漏れなどの危険を伴う場所で、人手により手作業で行われてきた。Emesentが開発したHovermapは、全方位型のLiDARセンサーと独自のSLAM(自己位置推定と地図作成を同時に行う技術)アルゴリズムを使い、GPSが届かない環境でもドローンや手持ち機器、車両に搭載して自律的に3Dマップを作成できる。従来3時間かかっていた測量を15分程度に短縮できるという。 同社の技術は、鉱業だけでなく建設現場や防衛分野など幅広い用途に応用されており、人が立ち入るには危険すぎる場所のデータを、安全な距離を保ちながら高品質に収集することを可能にしている。
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