工学

現実とデジタルの、ちょうどいいバランスへ。

Even Realities(逸文科技)

カメラなしスマートグラスの開発

スマートグラス業界では、カメラや音声アシスタントを搭載し、スマートフォンをまるごと置き換えるほど多機能にすることこそが進化の方向だと考えられてきた。機能を足せば足すほど優れた製品になるというのが、業界の共通認識であり続けている。

Even Realitiesは逆に、カメラも内蔵スピーカーも搭載しない道を選んだ。スマホの代わりを目指すのではなく、まず良い眼鏡であることを貫き、視界にそっと必要な情報だけを映し出す、極めてシンプルな一台に機能を絞り込んでいる。

Even Realitiesは、中国・深圳を拠点に、カメラを搭載しないディスプレイ型のスマートグラスを開発する企業である。通訳や通知、道案内といった情報を、眼鏡のレンズ越しに映し出す薄型ディスプレイを内蔵しており、スマートフォンを取り出さなくても、必要な情報を視界の中で確認できるようにしている。 多くのスマートグラスがカメラや音声アシスタントを搭載し、スマートフォンの代わりになることを目指しているのに対し、同社の製品はあえてカメラも内蔵スピーカーも搭載していない。周囲の人のプライバシーに配慮しながら、身につけていることを意識させない軽さと、従来型の眼鏡と変わらない見た目を大切にしている。専用のスマートリングを使えば、指先の操作だけで通知の確認や翻訳の切り替えができる。 同社の眼鏡は、視力矯正レンズと表示用レンズを一枚に統合しており、近視の人でも追加の器具なしにそのまま使うことができる。眼科医療の専門家チームと共同で、長時間装着しても目に負担がかかりにくい光学設計を検証しており、通訳や登壇、旅行など、視線を落とさずに情報を得たい場面で使われている。

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