工学

大胆な発想で、人生を記録し、分かち合う。

Insta360(影石創新科技股份有限公司)

360度・アクションカメラの開発製造

臨場感のある映像を撮るには、撮影のたびに構図やアングルをあらかじめ考えてカメラを構えなければならないとされてきた。大切な瞬間ほど、撮り方を考えている間に逃してしまうものだと考えられている。

Insta360は逆に、周囲全方位を一度に撮影してしまい、構図はあとから編集で決める「あとから編集」という発想の製品をつくった。撮る瞬間には構図を気にせず、体験そのものに集中できるカメラを、世界中のユーザーに届けている。

Insta360は、中国・深圳を拠点に、360度カメラやアクションカメラ、ウェアラブルカメラを開発・製造する企業である。周囲を一度にまるごと撮影しておき、あとからどの角度を切り取るかを編集で決められる「シュート・ファースト、フレーム・レイター」という考え方を軸に、旅行やスポーツ、ウェブ会議など幅広い場面で使われる製品群を展開している。 同社の製品は、映像の手ぶれを大きく抑える独自のアルゴリズムや、自撮り棒を映像から消して空中を飛んでいるかのような映像に仕上げる機能など、撮影後の編集のしやすさに強みを持っている。全天球カメラの世界市場では6年連続でシェア第1位を維持しているとされ、これまでに200以上の国と地域に製品を届けてきた。近年は個人向けのカメラだけでなく、AIを使った会議用カメラやウェブカメラなど、法人向けの映像機器にも事業を広げている。 2025年には中国の科創板(上海証券取引所のハイテク企業向け市場)に上場し、開業時の株価をもとにした時価総額は700億元を超えた。ドローン最大手との間で特許を巡る訴訟も抱えながら、映像機器の分野で世界的な存在感を強めている。

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