工学

胴体と翼を一体化させた次世代旅客機で、空の旅の燃費を根本から変える。

JetZero, Inc.(JetZero)

旅客機の機体そのものの設計

旅客機といえば、丸い筒のような胴体に翼が取り付けられた形が当たり前とされ、この基本的な形は約90年にわたってほとんど変わってこなかった。効率を高める工夫は主にエンジンや素材の改良に限られていた。

胴体と翼を分けずに一枚の翼のようになめらかに一体化させることで、機体全体を揚力を生み出す面として使い、同じ座席数でも燃料消費と排出ガスを大きく減らせる形に変えた。

JetZero, Inc.は、胴体と翼を一体化させた「ブレンデッド・ウィング・ボディ(BWB)」と呼ばれる形の航空機を開発するアメリカの企業である。対象となるのは、燃料費や排出ガスの削減を求める航空会社や、次世代の輸送機・給油機を必要とするアメリカ空軍である。 従来の旅客機は、円筒形の胴体に翼を取り付けた形が長年変わらず使われてきた。JetZeroが開発する機体は、胴体そのものを翼のようになだらかな形にすることで、機体全体で揚力を生み出せるようにしている。これにより、同じ座席数の従来型機体と比べて燃料消費と排出ガスを最大で半分近くまで減らせるとしている。 JetZeroはアメリカ空軍やNASAの支援を受けながら、2027年の初飛行を目指す実証機「デモンストレーター」の開発を、ロングビーチの本社と、ノースロップ・グラマン傘下のスケールド・コンポジッツ社と共同でカリフォルニア州モハーヴェの工場で進めている。座席数200〜270席ほどの旅客機「Z4」の商用化にも取り組んでおり、2030年代前半の実用化を目指している。

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