農学・畜産学・工学

養鶏産業のDX・自動化を推進し、持続可能な畜産業の未来を創る

日本ルースト株式会社

AIによるヒヨコの雌雄判別技術

ヒヨコの雌雄を見分けるには、肛門の形状を一瞬で見分ける熟練の鑑別師に頼るしかなく、この技術を持つ人材は高齢化と後継者不足で年々減少している、というのが養鶏業界の長年の課題だった。

人による職人技を維持・継承しようとするのではなく、AIに肛門の画像を学習させることで、鑑別師がいなくても雌雄を判別できるようにした。

日本ルースト株式会社は、香川県高松市に本社を置く企業で、AIを活用したヒヨコの雌雄鑑別技術をはじめ、生物・生態系に関するデータをAIで分析する事業を展開している。対象となるのは、地鶏を含む養鶏場や、鑑別師の人材不足に悩む種鶏場・研究機関である。 ヒヨコの雌雄は、肛門の形状によって瞬時に判別する初生雛雌雄鑑別という職人技によって見分けられてきたが、この技術を持つ鑑別師は高齢化と後継者不足によって年々減少しており、特に日本の食文化を支える地鶏の生産現場では深刻な人材不足に陥っていた。日本ルーストは、熊本県農業研究センターや広島大学と共同で、ヒヨコの肛門の画像をAIに学習させ、鑑別師に匹敵する精度で雌雄を判別する技術の実用化に取り組んでいる。 同社の技術は、地鶏「天草大王」の雌雄鑑別からスタートし、高知県の「土佐ジロー」など他の地鶏の鑑別にも事業を拡大している。地鶏という日本ならではの食文化を、人材不足という構造的な課題から守りながら、将来的にはインドやネパールなど海外への展開も視野に入れている。

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