理学・農学

世界はもう、電気がなくても光りだす

株式会社LEP

電気を使わずに光る植物の開発

夜の明かりや街を照らす光は、電球やLEDなど電気を使った照明でつくるのが当たり前だと考えられてきた。植物はあくまで観賞用であり、自ら光を放って街や部屋を照らす存在にはなり得ない、というのが一般的なイメージだった。

LEPは、電気に頼るのではなく、植物そのものに発光する仕組みを組み込むことで、電源を使わずに柔らかく光る植物をつくり出した。光るキノコが持つ遺伝子を植物に導入し、植物自身が発光に必要な物質を体内でつくり出すことで、外部からエネルギーを加えなくても光り続けられるようにした。

株式会社LEPは、自ら発光する植物、LEP(Light Emitting Plant)の研究開発と社会実装に取り組む、大阪発のスタートアップです。大阪大学が長年蓄積してきた発光タンパク質の技術と、奈良先端科学技術大学院大学が持つ植物への遺伝子導入技術を組み合わせ、電気を使わずに光る花や樹木をつくり出しました。 事業は大きく3つの柱で構成されています。一つは、光る植物そのものを鉢花や切り花として販売するアグリビジネス。二つ目は、都市空間やテーマパークなどで光る植物を使った展示や演出を行うエキシビジョンビジネス。三つ目は、街路樹や屋上緑化に光る植物を活用し、災害時の非常灯や省エネルギーに役立てるエネルギービジネスです。 2025年には大阪・関西万博の会場で、光る植物を使った茶室空間を展示し、多くの来場者に電気に頼らないやわらかな光の魅力を伝えました。今後は2028年ごろの植物体の販売開始を目指し、将来的には花屋やホームセンターに光る植物が並ぶ日常の実現、さらには街灯の代わりとなる街路樹としての活用を見据えています。

StarTextで全文を読む →
出典

↗ StarTextで他の記事も見る