AI活用の企業向け健康管理サービス
職場のメンタルヘルス支援は、多くの企業で「相談ホットラインに電話して、年に数回だけカウンセラーとの面談を予約できる」という限定的な仕組み(従業員支援プログラム)にとどまり、実際に制度を利用する社員の割合はごくわずかだとされてきた。心の不調は、深刻化してから初めて対応されることが多かった。
航空会社と動画配信サービスという畑違いの業界で新規事業を育ててきた経営者が、行動科学とデータサイエンスを組み合わせ、心と体の健康を切り離さずに扱うコーチングアプリを開発。「問題が起きてから相談する」仕組みを、日頃から専門家が伴走し不調を未然に防ぐ仕組みへと変えた。
Naluri(ナルリ)は、マレーシア・クアラルンプールを拠点に、東南アジア各国の企業や保険会社向けにメンタルヘルスと生活習慣病の両方をケアする健康管理サービスを展開するスタートアップである。 サービスの中心は、心理カウンセラーや管理栄養士、フィットネスコーチといった専門家に、アプリを通じて一対一で相談できる仕組みだ。糖尿病や高血圧、肥満といった生活習慣病のケアと、ストレスや不安、うつといったメンタルヘルスのケアを、切り離さずに一つのプログラムとして提供している点が特徴である。 多くの企業がすでに導入している従来型の従業員支援プログラムは、電話相談窓口を用意するだけの制度になりがちで、実際に利用する社員の割合は数パーセントにとどまるといわれる。Naluriは、行動科学に基づいた継続的なコーチングを通じて、社員が「相談しよう」と思う前の段階から関わり続けることを目指している。 マレーシア、シンガポール、インドネシア、タイ、フィリピンなど東南アジア5カ国以上で事業を展開し、これまでに100万人以上の会員と、200社を超える企業・保険会社にサービスを提供してきた。
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