工学・教育学

一生懸命が、ちゃんと届く世界をつくる。

株式会社Nanka

AIで読み書き困難を支える学習アプリ開発

勉強がうまくいかないのは、本人の努力が足りないからだと考えられがちだった。文字の読み書きに時間がかかったり、間違えたりする子どもに対しても、もっと頑張ればできるようになるという前提で指導が行われることが多かった。

Nankaは、読み書きの困難を努力不足ではなく脳の特性として捉え直した。教材を読んだり書いたりする作業そのものをAIに任せることで、子どもたちが本来持っている理解力や思考力を発揮できるようにすることを目指している。

株式会社Nankaは、読み書きに困難を抱える子どもたちのための学習支援アプリもじソナを開発する、兵庫県神戸市のスタートアップです。紙のプリントや教科書をタブレットで撮影するだけで、AIがふりがなや設問、解答欄を自動で認識し、デジタル教材として読み上げてくれます。答えは、音声入力やキーボード、手書きなど、自分に合った方法で入力できます。 主な対象は、知的な発達には遅れがないものの、文字の読み書きだけに困難を抱えるディスレクシア(読み書き障害)の子どもたちです。文部科学省の調査では、通常の学級に在籍する児童生徒のうち、学習面で著しい困難を示す子どもは約6.5パーセントにのぼるとされています。しかし実際にサービスを導入してみると、外国にルーツのある子どもや、耳で聞くほうが得意な子どもなど、読み書きに苦手意識を持つより多くの子どもたちに使われていることがわかってきました。 名古屋市の小学校で行われた実証実験では、当初は6.5パーセント程度の利用を想定していたところ、実際の利用率は6割を超え、想定を大きく上回る結果となりました。もじソナは、特別な支援を必要とする一部の子どものためだけのツールではなく、多様な学び方を選べる学びのインフラとなることを目指しています。

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