水産学・栄養学

健康と海への意識を、日々の暮らしに。

Ocean Drop

藻類由来の天然サプリメント開発

サプリメントや健康食品の多くは、魚油由来のオメガ3や動物性の原料を使い、乱獲や環境負荷といった問題と切り離せない産業として発展してきた。海の資源を「守る」ことと「利用する」ことは、これまで別々の話として語られがちだった。

海洋学を学んだ4人の学生が、微細藻類(マイクロアルジー)という小さな生き物に着目。魚を使わずに藻から直接オメガ3などの栄養を取り出す製品を軸に、購入のたびに海岸のごみを回収する仕組みを組み込み、「サプリメントを買うことが、海を守ることにつながる」ビジネスへと転換した。

Ocean Dropは、ブラジル・サンタカタリーナ州バルネアリオ・カンボリウで生まれた、微細藻類(マイクロアルジー)由来の天然サプリメントを開発・販売するスタートアップである。スピルリナ、クロレラ、アスタキサンチン、植物性オメガ3など、海の小さな藻から作られた栄養素を、カプセルなどの形で提供している。 製品はすべて100%ビーガン(動物性原料不使用)で、乳糖やカゼインといった動物由来の成分を含まない。アスリートや食事制限のある人、菜食主義の人、健康志向の高い人など、幅広い顧客層に向けて展開している。 Ocean Dropが力を入れているのが、一人ひとりに合わせたパーソナライズだ。「My Ocean Drop(マイ・オーシャン・ドロップ)」というプラットフォームでは、1,000件以上の科学的研究をもとにした質問(クイズ)に答えることで、自分の体質や生活習慣、健康の目的に合ったサプリメントの組み合わせを提案してもらえる。提案された製品は、1回分ずつ必要な量に分けられた紙製の小分けパック(デイリーパック)で届けられる。 事業のもう一つの柱が、海洋保全プロジェクト「ミサォン・オセアーノ(海のミッション)」だ。NGO「エコサーフ」と提携し、製品が1つ売れるごとに、ブラジル沿岸から25グラムのごみを回収する取り組みを続けている。サプリメントを売ることと、海を守ることを、一つの仕組みの中でつなげているのがOcean Dropの特徴である。

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