経済・経営・商学・工学

言語や国境、表現形式の壁を越えて、物語をすべての人に届ける。

Pratilipi

母語で読み書きできる物語の場

インドでは、英語で書き英語で読むことが出版の「当たり前」とされ、ヒンディー語など母語で物語を書きたい人は自費出版に頼るしかなく、地方言語の読者や書き手は市場から後回しにされる存在だと考えられてきた。

出版社を介さず、12以上のインド言語で誰もが無料で書いて読める場を作り、読者の反応をそのまま需要として捉え、人気の物語をオーディオやコミック、映像へと広げていく仕組みに変えた。

Pratilipiは、インドの様々な言語で書かれた物語を、誰もが自由に書き、無料で読めるデジタル出版プラットフォームである。対象となるのは、英語ではなく母語で物語を書きたい書き手と、母語で読書を楽しみたい読者だ。 利用者はアプリやウェブサイト上で小説やエッセイ、詩などを自由に投稿でき、読者はヒンディー語やベンガル語、マラーティー語をはじめとする12以上のインド言語から好きな作品を選んで読むことができる。人気を集めた作品は、音声プラットフォーム「Pratilipi FM」でオーディオドラマになったり、「Pratilipi Comics」でコミック化されたりと、一つの物語が複数の形式に姿を変えて広がっていく仕組みが整えられている。 出版大手「Westland Publications」の傘下入りや、ポッドキャストネットワーク「IVM Podcasts」との連携を通じて、Pratilipiは書籍出版や映像化まで見据えたインド言語コンテンツの一大エコシステムへと成長した。読者から支持を集めた地方言語の物語が、そのまま出版やドラマ化の企画につながる点が特徴だ。

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