回路線幅2ナノメートルのロジック半導体の開発・製造
最先端のロジック半導体を量産できるのは、台湾や韓国など海外の一握りのファウンドリだけであり、かつて世界を席巻した日本の半導体産業がそこに再び追いつくことはもはや難しい、というのが業界の共通認識だった。
大量生産型のファウンドリを一から追いかけるのではなく、設計・試作・量産までを一体で提供する短納期モデルによって、少量多品種の最先端需要を取り込む道を選んだ。
Rapidus株式会社は、東京都千代田区に本社を置く半導体製造会社で、世界最先端とされる回路線幅2ナノメートルのロジック半導体の開発・製造を目指している。半導体はスマートフォンやパソコンだけでなく、AIや自動運転、量子コンピューティングなど幅広い分野に不可欠な基盤技術であり、同社が対象とするのは、こうした高付加価値分野で最先端半導体を必要とする顧客企業と、経済安全保障上の技術基盤を求める日本政府である。 同社はトヨタ自動車、ソニーグループ、NTT、ソフトバンク、デンソー、キオクシア、NEC、三菱UFJ銀行という国内有力8社の出資により2022年8月に設立された。従来の大量生産型ファウンドリとは異なり、設計・試作・量産・パッケージングを一体で短納期に提供する事業モデル「RUMS」を掲げ、米IBMからの2ナノメートル技術供与や欧州の研究機関imecとの提携を通じて技術開発を進めている。 北海道千歳市に建設した試作拠点「IIM(Innovative Integration for Manufacturing)」では2025年に試作ラインが稼働し、2027年度後半からの量産開始を目指している。数兆円規模の政府支援を受けながら、かつて世界を席巻した日本の半導体産業の再興を担う国家プロジェクトの中核として位置づけられている。
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