工学・経済・経営・商学

廃棄物を、産業が使える資源に変える。

Reneonix(Reneonix Private Limited)

使用済みガラスの循環資源化インフラ

インドで使用済みガラスは、業者から業者へと渡る非公式な回収網の中で、異物が混ざったまま溶解炉に届けられるのが当たり前とされてきた。どこでどう処理されたのかを追跡する仕組みは、ほとんど存在しないと考えられている。

Reneonixは逆に、AIによる選別と単位・ロットごとの追跡技術を組み合わせ、回収から加工、報告書の作成までを一括で引き受ける仕組みをつくった。バラバラだった廃棄物の流れを、企業が安心して使える規格化された原材料の供給網に変えている。

Reneonixは、インド・チェンナイを拠点に、使用済みガラスを産業で再利用できる規格化された原材料に変える「循環資源インフラ」を構築するディープテック企業である。ガラスは理論上何度でも品質を落とさずに再利用できる素材だが、実際には回収業者を転々とする非公式な流通網の中で、異物混入や記録の欠落が起きやすいという課題を抱えている。 同社は、再生ガラスを単なる商品として販売するのではなく、回収・選別・加工・物流・報告書作成までを一括で請け負う「リサイクリング・インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス」という形で事業を提供している。コンピュータービジョンを使ったAIによる選別技術で、店舗や施設に設置した回収拠点からガラスを識別・分別し、ロットごとに追跡できる仕組みを整えることで、ブランド企業が再生材の利用実績を証明できるようにしている。 現在は主にガラスを対象としているが、将来的には断熱材として使われる発泡ガラスといった高付加価値な派生製品や、ガラス以外のリサイクルが難しい廃棄物にも事業を広げていく計画である。都市ごとに現地の回収・物流パートナーと組みながら、標準化された手順で同じ仕組みを展開できるようにすることで、一つの巨大な工場に頼らない形での事業拡大を目指している。

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