医学

デジタルの力で、パキスタン全土に公平な医療アクセスを届ける。

Sehat Kahani(セハト・カハニ)

オンライン診療プラットフォーム

パキスタンでは医学部を卒業する学生の半数近くが女性である一方、結婚や出産を機に医師として働き続けられなくなる女性が多く、資格を持つ人材が眠ったままになっていた。同時に農村部では医師そのものが不足し、必要な診療を受けられない人が多いのが当たり前とされてきた。

働けずにいる女性医師たちを、チャットや音声、映像によるオンライン診療の担い手として迎え入れることで、医師不足に悩む地域にも数十秒で診察を届けられる仕組みに変えた。

Sehat Kahaniは、パキスタン国内の患者と、資格を持つ医師のネットワークとをオンラインでつなぐ、デジタルヘルスケアのプラットフォームである。スマートフォンアプリやウェブサイトを通じて、チャット・音声・映像のいずれかの方法で医師に相談できるほか、検査サンプルの自宅回収や処方薬の宅配、既往歴や過去の診療記録の一元管理といった機能も備えている。 サービスの中心を担うのは、家庭にいながら働くことを選んだ女性医師たちである。パキスタンでは社会的・文化的な事情から、結婚や出産後に病院での勤務を続けにくい女性医師が多いが、Sehat Kahaniはこうした医師たちを自宅から診療できる仕組みで受け入れ、7,500人を超える医療従事者のネットワークを築いている。 さらに、都市部だけでなく医療資源が乏しい農村地域にも「eクリニック」と呼ばれる拠点を展開している。基本的な検査機器を備えた現地のスタッフが患者に付き添い、映像を通じて遠隔地の専門医の診察を受けられる体制をつくることで、医師が足りない地域でも専門的な医療につながる道を用意している。企業向けの福利厚生としての健康相談や、メンタルヘルス支援、訪問診療なども手がけており、個人・法人の両方に医療アクセスを広げている。

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