10分で届く家事代行サービス
インドの都市部では、信頼できる家事代行の担い手を見つける手段は、長らく知人の紹介や口コミといった非公式なつながりに頼るしかないとされてきた。食料品配達や移動といった分野がデジタル化される一方で、家事代行だけは取り残された領域だと考えられていた。
Snabbitは逆に、家事代行の担い手を正社員のように育成・管理し、密集した住宅街ごとに配置することで、依頼から10分以内に専門スタッフが駆けつける仕組みをつくった。非公式な紹介に頼っていた家事代行を、アプリひとつで呼べるサービスに変えている。
Snabbitは、インドの都市部に暮らす家庭に向けて、掃除や皿洗い、洗濯、調理下ごしらえといった家事代行サービスを、依頼から10分程度で提供するインドのスタートアップである。専用アプリで依頼すると、住んでいる地域の近くに配置された担当者が駆けつけ、決められた時間の中で必要な家事をこなしてくれる。 Snabbitの特徴は、単に依頼者と担当者を仲介するだけでなく、担当者の採用から本人確認、研修、勤務管理までを自社で一貫して行っている点にある。担当者は身分証明書と犯罪歴の確認を経たうえで、数日間の研修を受けてから現場に立つ。単発の仕事を請け負うだけの立場としてではなく、最低賃金の保証や成績に応じた報酬を受け取れる、安定した働き手として位置づけられている。 現在Snabbitで働く担当者はすべて女性であり、都市部の女性たちに、柔軟な時間で働きながら十分な収入を得られる仕事の選択肢を提供することも、事業のねらいのひとつになっている。密集した住宅街ごとに担当者を配置する方式によって、担当者が広い範囲を移動する必要がなくなり、10分以内に駆けつけるという約束を実現しやすくしている。
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