理学・工学

“危機”を可視化することで、社会のレジリエンスを高め、持続可能な世界の実現に貢献する

株式会社Spectee

AIによる災害・危機情報の可視化

災害が起きても、被災地の本当の状況を知るには、テレビや新聞などのマスメディアが伝える限られた情報を待つしかなく、現場のリアルな困りごとや必要な支援がすぐには外に伝わらない、というのが一般的な認識だった。

マスメディアの発表を待つのではなく、SNS上にあふれる個人の投稿そのものを情報源とみなし、それをAIで解析することで、誰もが今起きていることをリアルタイムに把握できるようにした。

Specteeは、東京都千代田区に本社を置く企業で、AIを活用した防災・危機管理ソリューション「Spectee Pro」と、企業のサプライチェーンリスクを可視化する「Spectee SCR」を開発・提供している。対象となるのは、官公庁や自治体といった行政機関から、報道機関、鉄道・電力・通信・高速道路などのインフラ企業、製造業や物流業まで幅広い。 Spectee Proは、SNSに投稿された文章や写真、河川・道路に設置されたカメラの映像、気象データ、人工衛星の画像、自動車のプローブデータなど、性質の異なる大量の情報をAIでリアルタイムに解析し、災害や事故の被害状況をひと目で分かる形に可視化するサービスである。SNS投稿にある水害の写真と降水量・地形のデータを組み合わせて浸水の範囲を推定したり、人やカメラのない山間部の状況を人工衛星の画像から把握したりするなど、単なる情報収集にとどまらず、被害がその先どう広がっていくかを予測する技術の開発も進めている。 さらに近年は、製造業のサプライヤーが被災した際に部品調達へどのような影響が出るかを予測する「Spectee SCR」を通じて、国内だけでなく海外にも事業を広げており、フィリピンなど自然災害の多い国々でも防災・危機管理サービスの展開を進めている。

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