石灰石を使った紙・プラ代替素材の開発
紙は木材を伐採して作り、プラスチックは石油を精製して作るしかなく、これらを大量に使い続ければ森林破壊や資源の枯渇につながってしまう、というのが素材産業の避けられない前提とされてきた。
木材や石油に頼るのではなく、地球上にほぼ無尽蔵にある石灰石を主原料にすることで、水や木をほとんど使わずに、紙やプラスチックの代わりになる素材を作れるようにした。
TBMは、東京都千代田区に本社を置く企業で、石灰石を主原料とした新素材「LIMEX(ライメックス)」の開発・製造・販売と、使用済みプラスチックを再生する資源循環事業を手がけている。対象となるのは、印刷物や名刺、レジ袋、食品容器、化粧品容器、建材など、日常のさまざまな場面で紙やプラスチックを使う企業であり、国内外の1万社以上に導入されている。 LIMEXは、地球上に豊富に存在する石灰石とポリオレフィン樹脂を独自の技術で混ぜ合わせて作られる素材である。紙の代わりとして使う場合には、水や木材をほとんど使わずに製造でき、プラスチックの代わりとして使う場合には、石油由来のプラスチック使用量を減らすことができる。近年では、回収したCO2を炭酸カルシウムという形で固定し、それをLIMEXの原料として活用する「カーボンリサイクル素材」の開発も進めている。 もう一つの柱である資源循環事業では、使用済みプラスチックを回収・選別し、再生材料を50パーセント以上含む高機能な再生プラスチック「CirculeX(サーキュレックス)」として生まれ変わらせている。宮城県に自社工場を構えるほか、神奈川県横須賀市では国内最大級規模のプラスチックリサイクル工場を運営しており、素材の開発から製造、そして使用後の資源循環までを一貫して手がける体制を築いている。
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