農学・水産学・社会学(社会福祉学)

全世界の有機廃棄物の窓口に / 地球にやさしい未来。

株式会社TOMUSHI

昆虫による有機廃棄物の資源化

きのこ栽培などで大量に発生する廃菌床をはじめとする有機廃棄物は、お金を払って焼却処分するしかない、というのが農業・畜産の現場における長年の当たり前だった。

廃棄物を燃やして処分するのではなく、カブトムシに食べさせて育てることで、廃棄物そのものを新たな収入源に変えた。

株式会社TOMUSHIは、秋田県大館市に本社を置く企業で、きのこ栽培の廃菌床をはじめとする有機廃棄物を餌としてカブトムシを育て、廃棄物を資源に変える事業を展開している。対象となるのは、廃棄物の処分費用に悩む農家・きのこ栽培事業者と、昆虫食や飼料・肥料などの新しい原材料を求める企業である。 きのこ栽培では、収穫したきのこの3倍程度の重さの廃菌床が廃棄物として発生するが、多くの栽培事業者はこれを費用をかけて焼却処分してきた。TOMUSHIは、この廃菌床やワインの搾りかす、酒粕などの有機廃棄物を、品種改良を重ねて廃棄物処理に適したカブトムシに与えることで、通常1年かかる成長サイクルを4ヶ月程度に短縮しながら、廃棄物を分解させている。 同社は自らすべてのカブトムシを育てるのではなく、農家に処理設備とカブトムシの生育ノウハウを提供し、育ったカブトムシを買い取って販売・加工するという、農業協同組合に近いモデルを採っている。育ったカブトムシは観賞用として販売されるほか、昆虫食や養殖魚・家禽の飼料、糞は肥料として活用されており、廃棄物の削減と新たな収益創出を同時に実現している。

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