職場の匿名コミュニティ運営
職場では、給与や待遇、ハラスメントについて本音を言えないのが当たり前だった。声を上げれば評価が下がる、居場所がなくなる、最悪の場合は職を失う。だから多くの人は黙る。会社が「オープンな社風」と言っても、社員はそう感じていない。
実名で安全に話せる場を作るのではなく、匿名のまま「本当にその会社の社員である」ことだけを証明できる仕組みを作った。身元を隠しながら信頼性を担保するという、相反する2つを両立させ、沈黙していた声を可視化した。
Teamblind, Inc.(チームブラインド)は、アメリカ・サンフランシスコに本社を置く企業で、職場の匿名コミュニティアプリ「Blind(ブラインド)」を運営しています。2013年に韓国で創業され、現在は世界70か国以上、1200万人を超える利用者を抱えています。 Blindの仕組みはシンプルです。会社のメールアドレスで「本当にその会社の社員である」ことを認証したうえで、匿名で発言できます。認証に使ったメールアドレスは本人と切り離され、社内の誰にも——そしてTeamblindの社員にすら——発言者が特定できない設計になっています。この認証技術は特許も取得しています。 利用者が話すのは、給与、社内の待遇、面接の内容、レイオフの噂、ハラスメントなど、公式の場では口にしにくいことばかりです。同じ会社の社員だけが集まる場と、同業他社の社員が交流できる「ラウンジ」の2種類があり、業界全体の相場や実情が見えるようになっています。 利用者の多くはテクノロジー業界で働く人々で、Microsoft、Amazon、Googleなど大手企業の社員が多数参加しています。一方で、差別的な発言やハラスメント、企業秘密の暴露などは削除の対象となり、匿名であっても無制限ではありません。
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