工学・経済・経営・商学

誰もが安心して外出できる社会を目指し、トイレという入り口から社会課題を解決する

UN&Co.

トイレ情報の地図アプリ「Ezloo」の開発・運営

多機能トイレの場所や使い勝手は、実際にその土地に住む人同士の間でしか共有されておらず、初めて訪れる人にはどこに使えるトイレがあるか分からない、というのが外出先のトイレに対する一般的な状況である。

トイレそのものを新設するのではなく、利用者自身が投稿する現地の写真や口コミを地図上に集約し、施設の管理者や行政に直接届く仕組みに変えた。

株式会社UN&Co.は、東京都渋谷区に本社を置くスタートアップで、外出先のトイレ情報を地図上で検索できるアプリ「Ezloo(イズルー)」を開発・運営している。対象となるのは、車椅子ユーザーやオストメイト、子育て世帯、高齢者、観光客など、外出先で使えるトイレが見つからないことに不安を抱える人々である。 同社の調査によれば、車椅子ユーザーの約8割が「新しい土地で使えるトイレが見つからない」ことを理由に外出を控えた経験があると回答している。多機能トイレは設置数が限られているうえ、使い勝手に関する情報も地元利用者の間だけで暗黙的に共有されがちで、初めて訪れる人には見えにくいという課題がある。Ezlooは、位置情報、車椅子対応やオストメイト設備などのバリアフリー情報に加え、利用者が投稿した写真や口コミを集約し、現場の不備や改善点を施設管理者や行政に直接届ける仕組みを備えている。 全国10万件を超えるトイレ設備情報を集約し、2025年には神戸市と連携した実証実験を実施したほか、「JTAトイレ大賞2025」社会的活動部門にも選出された。鉄道・空港・オフィス・商業施設・観光拠点など多様な空間にこの仕組みを広げ、誰もが安心して外出できる環境づくりを進めている。

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