工学・理学

タイムリーで信頼性の高い地球観測データに基づき、あらゆる業界の誰もがより良い意思決定を行えるようにする。地球観測におけるグローバルな『真実の源(Source of truth)』となることで、地球上の生活を向上させる

ICEYE

小型SAR衛星の開発・運用

衛星は大きく、高価で、国家機関しか持てないもの——宇宙産業は1960年代の原則のまま、数十年も更新されてこなかった。しかも光学衛星は雲や夜に阻まれ、災害時のいちばん見たい瞬間に、何も見えなかった。

「大きく高価な衛星を少数」ではなく「小さく安い衛星を多数」に反転させた。100kg以下のSAR衛星を大量に飛ばすことで、雲も夜も貫いて、同じ場所を数時間おきに監視できるようにした。「たまに撮る」を「絶えず見張る」に変えた。

ICEYE(アイスアイ)は、フィンランド発の小型衛星メーカー・運用企業です。2014年に、アールト大学からのスピンオフとして設立されました。 同社が作るのは「SAR衛星」です。SARとは合成開口レーダーのこと。カメラで写真を撮る光学衛星と違い、電波を地上に当てて跳ね返りを捉えるため、雲があっても、夜でも、地上を「見る」ことができます。 これは決定的な差です。洪水も、山火事も、台風も——災害はたいてい、悪天候とともにやってきます。しかし光学衛星は、まさにその雲に阻まれて、いちばん見たいときに何も見えないのです。 従来、SAR衛星は巨大でした。バスほどの大きさで、莫大な費用がかかり、国家機関しか持てませんでした。 ICEYEは、これを100kg以下にまで小型化しました。2018年に打ち上げた「ICEYE-X1」は、重量わずか70kg。世界初のSARマイクロ衛星でした。業界の多くの人が「不可能だ」と断言していたことです。 小さいから、安く作れる。安いから、たくさん打ち上げられる。たくさんあるから、同じ場所を4時間おき、8時間おきに撮影できる。「たまに撮る」から「絶えず見張る」へと、地球観測の意味が変わりました。 現在、洪水発生後24時間以内に建物単位の浸水深マップを提供したり、違法漁業や船舶の動きを追跡したりしています。顧客は各国政府、保険会社、災害対応機関に広がっています。

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