国際物流プラットフォームの運営
国際物流は複雑で不透明なもの——ひとつの貨物に最大20社が関わり、書類は紙とファックスでやり取りされる。荷物がどこにあるか、なぜその値段なのかは分からない。顧客が仕組みを理解していないこと自体が、業界の収益源になっていた。
不透明さを収益源にするのをやめ、すべてをソフトウェアの上で可視化した。船も飛行機も持たず、ソフトを無料で配り、貨物が動いたときにだけ稼ぐ。「顧客に分からせない」から「顧客が全部見える」へ、業界の前提を反転させた。
Flexport(フレックスポート)は、アメリカ・サンフランシスコに本社を置く、国際物流のテクノロジー企業です。2013年に創業されました。 同社が手がけるのは「フォワーディング(貨物利用運送)」と呼ばれる仕事です。中国の工場で作られた製品を、トラックで港へ運び、コンテナ船に載せ、太平洋を渡り、通関手続きを済ませ、アメリカの倉庫へ届ける——この一連の流れを設計し、手配する仕事です。 驚くべきことに、ひとつの貨物を動かすのに、最大20社もの会社が関わることがあります。それぞれが独自のシステム、独自の手続き、独自の書類を持っています。通関書類や貨物の権利書は、いまも実際の紙に書かれ、ファックスで送られ、世界中を追いかけ回されている——それが業界の現実でした。 Flexportは、この工程をすべてソフトウェアの上に載せました。顧客は、ひとつのオンライン画面で、自分の荷物が今どこにあるのか、いくらかかるのか、どう経路を変更できるのかを、リアルタイムで見ることができます。 同社は船も飛行機もトラックも持っていません。しかしソフトウェアを無料で提供し、実際に貨物が動いたときにだけ収益を得るという仕組みで、従来のフォワーダーと真っ向から競争しています。 これまでに1万社以上が利用し、1750億ドル以上の商品を動かしてきました。
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