波力を利用した浮体式海洋発電
再生可能エネルギーといえば太陽光発電や風力発電が中心であり、日照時間や風の有無に発電量が左右されてしまう、というのがエネルギー政策における長年の課題だった。
太陽や風に頼るのではなく、昼夜を問わず絶えず存在する海の波の揺れそのものを使って発電できるようにした。
Yellow Duck株式会社は、兵庫県神戸市に本社を置く企業で、海の波によって生じる浮体の姿勢変化を利用した発電システム「アヒル発電(Wave-DAC)」の研究開発を行っている。対象となるのは、天候に左右されない安定した再生可能エネルギー源を求める電力会社や自治体、そして脱炭素社会の実現を目指す企業である。 太陽光発電は夜間や悪天候時に発電できず、風力発電は風がなければ稼働しないなど、既存の再生可能エネルギーには天候への依存という課題があった。Yellow Duckは、海に浮かべた装置が波の力で揺れ動く際の姿勢変化を利用して発電する仕組みを開発しており、昼夜を問わず、天候による発電量の変動を受けにくいという特徴を持つ。 同社の発電システムは、海洋土木を手がける企業との実証実験などを通じて、実用化に向けた検証が進められている。日本は四方を海に囲まれているという地理的な特性を生かし、将来的には海上に多数の発電装置を浮かべることで、安価でクリーンな電力を安定的に供給することを目指している。
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