コンテナ型施設による都市近郊での一次産業
農業や養殖業は、広い土地や海に面した立地が必要であり、消費地から離れた場所でしか行えない、というのが一次産業の長年の当たり前だった。
広い土地や海辺に頼るのではなく、コンテナ型の閉鎖環境を都市近郊に置くことで、消費地の近くでいちごや海藻を育てられるようにした。
ゼブラファーム株式会社は、東京都千代田区に本社を置く企業で、コンテナ型の施設を使った室内型いちご栽培事業と、閉鎖循環式の室内型海ぶどう養殖事業を展開している。対象となるのは、新鮮な農産物・水産物を安定的に仕入れたい飲食店や小売事業者、そして次世代の一次産業への参入を目指す事業者である。 従来、いちごの栽培や海ぶどうの養殖は、それぞれ適した気候や立地に依存しており、天候や自然環境の影響を受けやすいという課題があった。ゼブラファームは、温度や光、水質などを制御できるコンテナ型・閉鎖循環型の設備を使うことで、天候に左右されず、消費地の近くでも安定した生産を可能にしている。海ぶどうの養殖では、三重県志摩市の水産事業者と共同で生産・販売を行っており、コンテナ型の生産システム自体の販売や技術サポートも手がけている。 同社は、こうした環境制御型の一次産業のノウハウを、単独の事業として展開するだけでなく、他のパートナー企業とも連携しながら、電気や熱などのエネルギーを自給自足できるオフグリッド化にも取り組んでおり、災害時や電力インフラの整っていない地域でも活用できる仕組みづくりを目指している。
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