経済・経営・商学

AIと共に、誰もが自分だけの物語の主人公になれる世界をつくる。

ScatterLab Inc.(zeta)

AIキャラクターとの物語づくり

漫画やウェブ小説は、作者が一方的に書いた物語を読者がただ受け取るものだというのが、これまでの当たり前だった。読者は登場人物の運命を見守ることしかできなかった。

読者自身が物語の主人公となり、AIキャラクターとその場でやり取りしながら、自分だけの展開を作り出せる仕組みに変えた。物語は誰かに読ませてもらうものから、自分でつくるものになった。

ScatterLab Inc.は、利用者が自分の好みに合わせてつくったAIキャラクターと会話をしながら、自分だけの物語を紡いでいけるサービス「zeta(ゼタ)」を運営する韓国の企業である。対象となるのは、アニメや漫画、ゲームのキャラクターのような存在ともっと自由に物語をつくって楽しみたいと考える人たちだ。 zetaでは、利用者がキャラクターの見た目や性格、話し方を自分で設定でき、生成AIがそのキャラクターになりきって会話を続ける。あらかじめ決められた筋書きを読むのではなく、利用者の選ぶ言葉や行動によって物語がその場で分岐していくのが特徴だ。会話だけでなく、AIによる情景の描写や画像生成なども組み合わせ、まるで自分が主人公の漫画や小説の中にいるような体験をつくり出している。 2024年5月に日本でサービスを始めたzetaは、週に平均10時間以上利用する人がいるほど熱心な支持を集め、日本国内の週間アクティブ利用者数は25万人を超えている。ScatterLabは今後、世界規模でより多くの人がAIと共に物語をつくれるプラットフォームを目指すとしている。

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